歴史
2008年03月31日
世界を変えた金融危機
1997年――世界を変えた金融危機 (朝日新書 74) (朝日新書 74)
サブプライム問題の進展に伴って、1997年のアジア通貨危機の話が最近、再び教訓として取り上げられている気がする。アジア通貨危機の時は、IMFの構造改革、制度改革の条件によって、アジア各国はトラウマを負ったと言われている。
本書は金融危機をナイトの不確実性という理論で説明してくれる。今は未知の領域に入っているということらしい。
2000年頃のITブームとITバブルの破裂による落ち込みを支えるために住宅バブルを生じさせ、それがサブプライム問題にまで発展し、今度はサブプライムが破裂した。
本書のテーマはいろいろとあるため一言では言い表せないが、現在の金融危機の本質を理解のための本だと思う。
2008年03月13日
戦国武将の「政治力」
戦国時代の有名武将の行動を現代の政治学の観点から、解釈をし直した本。
戦国武将の「政治力」 (祥伝社新書) (祥伝社新書 101)
これまでの歴史小説では説明しきれなかった武将の考え方など、少し解釈が違うところがおもしろい。また現代の政治家と対比させてもいる。戦国武将を通して、現代の政治家をみているような感じもする本だった。
2008年01月13日
官邸主導 小泉純一郎の革命
官邸主導―小泉純一郎の革命
小泉内閣の成立と長期政権となった理由は、与党の支持ではなく国民の支持が権力基盤となっていたためである。総理官邸と自民党という双頭の鷲のようなそれまでの政策決定プロセスを大きく官邸側に引き寄せてくるために、どのようなことが行われたのか。小泉首相の自民党に対する権力闘争のプロセスと、その力の基盤の一つとなった、経済財政諮問会議はどのような成り立ちで生まれたのか。
本書は、村山内閣時代、橋本内閣時代からの政治改革の流れによって用意された仕組みが、小泉首相という強烈な個性によって、初めて活用されたということを、時代を追って説明している。小泉改革が何であったのか、時代の流れのなかで捉えることができる。
小選挙区比例代表制導入のねらいが、小泉内閣時代になって初めてその効果を発揮したとも言えよう。
小泉元首相の最高権力者としての権力の使い方が、織田信長的であると感じさせる本であった。
2008年01月04日
2007年11月17日
竹中平蔵大臣日記
小泉改革のエンジンだった竹中平蔵氏の大臣時代を振り返った自叙伝。
本書を読むと、行財政改革の難しさ、官僚や議会、与党を相手にした政策プロセスの複雑さと難しさがよくわかる。また、マスコミのバッシングの激しさもリアルに描かれている。この本を読むと、この人は、タフなネゴシエーターであり、理想家であり、現実主義者であり、ビジョナリストであり、演出家であり、リーダーであり、忠実な部下であり、そして客観的に自分の置かれた状況を見ることができる人物であり...非常に様々な側面を持った人だということがわかる。また小泉首相に対する敬愛と信頼、忠誠心、尊敬がひしひしと感じられる。
金融担当大臣、総務大臣、郵政民営化担当大臣という重責を全力で走りきった人だけが語れる達成感がとてもよく感じられた。とくに、つらい状況の時こそガッツを出していくところがとても清々しい。
経済財政諮問会議をうまく活用して政策を達成していったわけだが、民間議員の苦労についても、もう少し書いてあげた方が良いのではと、少し思った。
久しぶりに面白い本であった。


























