2007年12月06日
小泉官邸秘録
小泉政権の5年半を政策秘書が振り返ったのがこの本である。
小泉政権が国民の支持を権力基盤とした政権であったこと、自民党との駆け引き、官僚組織の使いこなしなどの苦労とその成功を綴ったものである。秘書の仕事の振り返りというよりも、小泉政権の政策決定プロセスがどのようなものであったのか、どのような苦労があったのか、どのような工夫があったのかということが描き出されている。読んでいて、とても痛快でな物語である。また一方で、マスコミ報道の偏りによって、小泉首相に対していろいろなイメージを私たちは植え付けられていたのかもしれないという印象も持った。本書が痛快なのは、小泉首相の筋を通す、正論の正攻法のスタンスにあるのかもしれない。自己啓発の本にはよく、あきらめないことが成功の条件としてあげられているが、小泉首相はその典型例なのだろうと思った。
本書では、内閣は官僚を使いこなしつつ自民党と戦ったという書き方をしていたが、一方で竹中平蔵大臣の本では、自民党の有志の協力を得つつ、官僚組織との戦った話が書かれており、これもポジションと与えられた任務の違いがあらわれていておもしろかった。
ぜひ、この本も読み比べてほしい。


























