2008年03月
2008年03月31日
波乱の時代(上)
FRBの仕事として心がけるのは、できるだけ曖昧に話すこと。なんだか、自伝でもそれを実践しているような感じの本だった。
中央銀行は何を考えて、どのような意図のもとに金利を上げ、下げるのか。そのことについてはとても理解しやすい感じがした。国全体の物価やインフレ、失業率を金利だけでコントロールしようという、壮大な仕事だと思った。一方で、神の視点に近いような感じもして、少し不快感も感じた。
学究肌の人物が、コンサルタントからFRB議長になり、18年間もその地位を保つ。きっといろいろなこともあっただろうが、そういったことは本書では触れられていない。ある意味で、政治家の自伝に近い感じもする。
とはいえ、なかなか知ることができないFRBや各国の中央銀行の仕事がわかりやすく描かれている。また、政府や政治家との関わり合い、議会との関係も読んでいて面白かった。
ロシアに民主主義と資本主義が根付かなかった理由の考察は納得できるものがあった。LTCMの危機の処理の話やアジア通貨危機はさらりと流している感じ。現ブッシュ政権の登場あたりからは、話が駆け足になってくる。最近の話には、まだ、あまり触れたくないということだろう。
伝えたいことだけを伝えようとしていて全体的に抑制が効いているが、なかなか面白い本だったと思う。
世界を変えた金融危機
1997年――世界を変えた金融危機 (朝日新書 74) (朝日新書 74)
サブプライム問題の進展に伴って、1997年のアジア通貨危機の話が最近、再び教訓として取り上げられている気がする。アジア通貨危機の時は、IMFの構造改革、制度改革の条件によって、アジア各国はトラウマを負ったと言われている。
本書は金融危機をナイトの不確実性という理論で説明してくれる。今は未知の領域に入っているということらしい。
2000年頃のITブームとITバブルの破裂による落ち込みを支えるために住宅バブルを生じさせ、それがサブプライム問題にまで発展し、今度はサブプライムが破裂した。
本書のテーマはいろいろとあるため一言では言い表せないが、現在の金融危機の本質を理解のための本だと思う。
2008年03月30日
2008年03月16日
100Inc. 世界企業100社の成功の物語
ビジネスに役立つ本 - livedoor Blog 共通テーマ
世界の有名企業の起業の物語、サクセスストーリー、を100社分詰め込んだ本。有名な新興企業、多国籍企業、有名ブランドなどが、どのような創業者によって、どう作られたのかというのが100のストーリーで描かれている。なかには聞いたことのない企業もあるが、大部分は聞いたことがあったり、ビジネス書で取り上げられたりする企業である。また、創業期、成長期だけでなく、2005、6年頃までの状況も書かれているので、有名企業の現在を知るという意味でも、コンパクトにまとまっていると思う。1社あたり、だいたい5〜6ページくらいの分量となっている。
個性的な創業者、経営者が100社分出てくるので、なかなか読み応えがある。ハーバードビジネスレビューなどを読む方に、ぜひおすすめしたい一冊。
2008年03月13日
戦国武将の「政治力」
戦国時代の有名武将の行動を現代の政治学の観点から、解釈をし直した本。
戦国武将の「政治力」 (祥伝社新書) (祥伝社新書 101)
これまでの歴史小説では説明しきれなかった武将の考え方など、少し解釈が違うところがおもしろい。また現代の政治家と対比させてもいる。戦国武将を通して、現代の政治家をみているような感じもする本だった。


























